チャプター 268

実のところ、私はヘンリーとサムをきちんと見分けることができた。

サムは穏やかで、いつだって底抜けに前向きで、夏の日差しのような温もりをまとっていた。けれどヘンリーは、芯から冷たい。骨の髄まで染み込んでくるような冷たさだった。あの氷のような視線でひと睨みされるだけで、背筋にぞくりと寒気が走る。

二人は双子なのではないかと疑ったこともある。

何年も前、私はそのことをハーパーに尋ねた。すると彼女は首を振って笑った。

「そんなはずないでしょう? サムは私がこの手で育てたのよ。もし兄弟がいたなら、誰より私が知っているわ」

私はその説明を受け入れた。この星には何十億もの人がいるのだ。どこかで同じ顔...

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